2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

カール・ハインリヒ・マルクスと唯物史観と資本論

マルクスはヘーゲルの「絶対精神」を「生産力」と置き換えた。社会は絶対精神を実現するために進化を続けていくと、ヘーゲルは考えた。マルクスは、社会が進化するというヘーゲルの考え方を強く支持しました。 マルクスは具体的に何が進歩の原動力になるのか…

ショーペンハウアーから見るヘーゲルの絶対精神

ヘーゲルに対して、その歴史観を正面から批判した18歳年下の哲学者がいました、それが、アルトゥール・ショーペンハウアーです。 ヘーゲルは「絶対精神を手に入れて自由になるプロセスが歴史である」と語っているが「そんなすんなりと歴史が進歩してきたこと…

イマヌエル・カントの感性と悟性ってなに

人間の認識方法は感性と悟性のふたつで完成されるとカントは考えた。 感性とは、外界の刺激に応じて、何らかの印象を受け取る認識能力で、感覚と考えてもいいです。悟性とは、感性と共同して認識を行う能力で、その認識には感性と違って、理性は判断力が伴い…

ルターとローマ教会とプロテスタント

ローマ教会のシンボルでもある、サン・ピエトロ大聖堂の改築工事が資金不足で進まなくなり、ローマ教皇のレオ10世がドイツで贖宥状を売り出すことにした。(贖宥状とは、これを所有していれば、犯した罪の償いを軽減されるという、万能な赦免状のようなもの…

イスラム教とは

イスラム教は、ユダヤ教とキリスト教と同じYHWE(ヤハウェ)を唯一神とする宗教です。そしてその唯一神をアッラーという。最後の審判で救われた善人は天国へ、悪人は地獄にいくという教えです。 イスラム教の聖書は、コーランで、原義は「詠唱すべきもの」の…

孟子の性善説・荀子の性悪説を簡単に言うと

性善説とは、人間はもともと立派な本性を持っているのだから、きちんと教育すればみんな主体的に努力するようになるという考え方、一方の性悪説は、人間はもともとそれほど賢くない存在なので、自分から学ぼうとしない、だから、社会システムや制度を使って…

バラモン教とは

インドの宗教は、アーリア人の宗教であるバラモン教が中心だった。この宗教は、人々を4つの階層に分けた。いわゆるカースト制である。最上位をバラモンという。 高度成長によって豊かな人々が増加してくると、司祭者階級よりも商人や農民などの(有産階級)…

善悪二元論

ゾロアスター教の最高神はアフラ・マズダーで、彼が世界を創造したと言われている。世界には善い神のグループと悪い神のグループが存在し、いつも争っているとゾロアスター教は教えます。 苦しい日々が続くのは悪い神のアンラ・マンユが優勢な時で、楽しい日…