半導体・キオクシア
2019年10月1日、東芝メモリから社名変更して、キオクシアに、『記録する』技術を提供してきた半導体メーカー。
NAND型フラッシュメモリや、3次元フラッシュメモリなどの開発で業界をリードしてきた歴史がある。
1987年、NAND型フラッシュメモリが開発。
2007年、他社に先駆けて3次元積層構造を発表、積層化技術によって大容量化してきた。
フラッシュメモリのこれから
- エンタメ分野では、高精細な動画、バーチャルリアリティと実世界との連動。技術革新により膨大な情報を高速に処理し、ストレスのない高品位なインタラクションを多くの人が楽しめるように、これまで以上に大容量で高速、そして低価格なフラッシュメモリが期待されている。
- オートモーティブでは、100年に1度の変革期とも言われている自動車業界、コネクテッドカー、自動運転、シェアサービス、電動化などの技術革新で大量の情報を扱うようになる。様々な場所に移動し、過酷な環境でも動作するために大容量フラッシュメモリは自動車のインフラとして期待されている。
- 医療やヘルスケアの分野では、生命科学の研究では5年で1000倍のペースでデータ量が増大しており、10年後には、エクサバイト級に達すると言われている。そのために必要なのが、膨大なデータを蓄積できるフラッシュメモリと高速に解析処理するシステムと言われている。
- インダストリーでは、現実世界と同様の工場をコンピューター上で再現する『デジタルツイン』、環境情報をIOTなどの技術で、リアルタイムに仮想空間へ送ることで実現します。フラッシュメモリは、仮想空間上で大量のデータを活用したり、高度のシミュレーションや現場へのフィードバックを実現するために使われる。
- ロボティクスでは、人間の行動や状況、文脈や感情等に応じた高度なインタラクションを実現するには大量のデータを活用することが不可欠になる。
※キオクシアの製造事業場では、水の使用量が多いことから、社外の専門家に委託し水関連リスクを分析してもらっている。
※取水に関する削減目標を容量単位で設定し、PDCAで管理し、節水とリサイクルの両面で取水の取り組みをしている。
※キオクシアの四日市工場(三重県)では、世界で消費されるフラッシュメモリの3分の1以上を生産している。2020年からは、北上工場(岩手県)が稼働し、拡大するフラッシュメモリの需要に対応している。
現在の半導体の状況 ランキング
1位 インテル(米国) 2020年市場シェア16% (2019年比)成長率7.4%
2位 サムスン電子(韓国) 市場シェア12% 成長率10%
3位 SKハイニックス(韓国) 市場シェア6% 成長率16%
4位 マイクロン テクノロジー(米国) 市場シェア5% 成長率9%
5位 クアルコム(米国) 市場シェア4% 成長率30%
6位 ブロードコム(米国&シンガポール) 市場シェア3% 成長率3%
7位 テキサスインスツルメンツ(米国) 市場シェア3% 成長率2%
8位 メディアテック(台湾) 市場シェア2.4% 成長率38% (格安スマホの頭脳と言われている。)
9位 エヌビディア (米国) 市場シェア2.3% 成長率45%
10位 キオクシア (日本) 市場シェア2.2% 成長率32.5%